「ケース面接ってなに?対策におすすめの本は?」
「ノー勉で対策なしだとボロボロになる?」
「練習相手はどうする?」
こうした疑問が多いと思うので、
実際に外資系コンサル会社のケース面接を突破し入社した私が、ケース面接突破のコツと対策方法を解説します。
具体的には、
- ケース面接の流れ、チェックされるポイント
- ケース面接を突破するコツ&ずるい裏ワザ
- ケース面接の対策方法、おすすめの本
こうした点について解説しますので、本記事を読んで頂ければケース面接の対策方法をガッツリ理解できます^ ^
私について
- 元外資コンサル社員
- 外資コンサルのケース面接は2回受けて2回とも突破しています。私が実践した対策方法もサクッと解説します
もくじ
ケース面接とは(対策なしでノー勉だとボロボロになる)
種類と例題
ケース面接とは、(即答できないような)特定の課題を出題され、面接官に回答を説明する形式の面接を指します。
出題される内容として、大きくは「フェルミ推定」と「ビジネスケース」の2種類があります。それぞれ簡単に説明しますね。
フェルミ推定とは
フェルミ推定とは、即答できない数値データ(一般常識として知られていないようなもの)の概算を算出することを指します。
例題としては下記です。
- アメリカのシカゴには何人のピアノの調律師がいる?
- 日本にはマンホールがいくつある?
- アメリカでは毎年、何台の掃除機が作られる?
このように、一見すると「知るわけないやん」という数値データの回答を求められるのがフェルミ推定ですね。
ビジネスケースとは
ビジネスケースとは、企業の経営課題に対して助言が求められる問題です。ここでの企業は実在するパターンとそうでないパターンのどちらもあります。
例題としては下記です。
- (あなたの前職の)企業の売上を前年度比2倍にするにはどうすべきですか?
- オリンピックにおけるメダル獲得数で日本が一位になるには?
みなさんお察しの通り、多少フェルミ推定を用いながら回答するシーンもあります。
ケース面接の流れ
ケース面接の流れは下記がほとんどです。
ケース面接の流れ
- お題が出題される
- 5分ほど考える時間が与えられる
- 面接官に回答を説明する(ホワイトボードの使用が許可されることもあり)
- (回答に対して)面接官から質問される
意外に大事なのは1「お題が出題される」のタイミングでちゃんと質問をすることですね。このあたりのコツは後ほどこちら(コツ①)で解説します!
また、実は「0. 出題されるお題を誘導する」という裏ワザもあります(笑)この点も後ほどこちら(出題される問題を意図的に絞り込む)で解説しますね。
ケース面接対策には本と練習相手が必須
ケース面接対策で重要なのは、
- ケース対策の本を読んでフレームワークを理解
- 第三者のプロと模擬面接をして練習
この2点が必須です。
本を読んでしまえばケース問題への対応力がめちゃめちゃUPするので、どう考えても本を読むのが合理的ですよね。
あとは頭で分かっていても第三者に分かりやすく回答したり、ケース面接独特の質疑応答に慣れるために、プロとの練習が必須です。
ケース面接の対策におすすめの本は?(ボロボロに失敗しないために)
ここではケース面接対策におすすめの本を紹介しますね。
ケース面接対策には「地頭を鍛える」系の本がかなり効果的
実際、私もこうした本で対策しました。
ケース面接の対策で重要なこと
絶対にやってはいけないのは、
- よくあるケース対策本で小手先のテクニックを身につける
- 過去問をネットで検索して読んでおく
とかは本当に無駄です。ケース面接は面接官との会話の流れやその日の気分次第で出題されることがほとんどなので、どう考えても本質のスキルを高めるのが合理的&確実です。
その本質のスキルとは「地頭力」なんですよね。
地頭力は入社後も重要
前提として、ケース面接の目的を一言で言ってしまえば「地頭が良いかどうか?をチェックする」です。
この対策のために地頭を鍛えるのが重要であり、そのスキルはコンサル入社後も毎日使うスキルなんですよね。
だからこそ、その本質的なスキル(地頭力)を身につけることが重要です。
※地頭について詳しくはこちら(地頭が良いとは?)にて解説しています
ケース面接対策の本でおすすめは?
オススメの書籍は↓です。特に1冊目は私も就活前と転職活動中に読みました。これ一冊でかなり体系的に学べます。
- 地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」|細谷 功(2007):「日本に電信柱は何本あるか?」といった例題を通し、頭の使い方を学べます
- 過去問で鍛える地頭力―外資系コンサルの面接試験問題:外資コンサルで出題された問題&模範解答例を、元アクセンチュアの戦略部門の出身者が解説しています
ケース面接の目的・評価されるポイント(面接官がチェックしているスキル)
ケース面接でチェックされているスキルとしては下記があります。
1つずつ解説しますね。
ケース面接の目的
ケース面接は下記のスキルをチェックするために実施されます。それぞれサクッと解説しますね。
論理的思考力
論理的思考力は当然チェックされます。フェルミ推定やビジネスケースの回答が「ロジカルか」「筋が通っているか」「納得できるか」という点をチェックされています。
ここは訓練するしかないので、こちら(ケース面接の対策方法)を参考に対策しましょう。
コミュニケーション能力
コミュニケーション能力も当然チェックされています。具体的には、
- 出題したお題の意図を理解しているか
- 回答を説明する際、説明は分かりやすいか
- 回答内容に質問した際、意図を理解した上で答えているか
このあたりをチェックしています。ここは後ほど解説するこちら(ケース面接を突破するコツ④)を参考にして頂ければと思います!
思考の柔軟性
一見すると「そんなの回答できません。。。」という問題に対して、柔軟に考えることができるかもチェックされています。
なんとなく「生まれながらにして頭が柔軟じゃないと無理か?」と思ってしまいますが、そんなことはありません。
練習問題を解いておけば「あの練習問題の回答パターンが参考にできるかも?」と気付けたりするので、柔軟性も訓練できます。
こちら(オススメの練習問題)で後ほど解説しますね。
ストレス耐性
チェックしているポイントとしては下記↓です。
- 一見分からない問題でも、諦めずに解き続けようとしているか
- 回答内容に対してどんどん質問しても、ちゃんと答えることができるか
コンサル会社に入社後は、簡単に答えを出すことができないような問題について取り組むシーンもあるので、そうしたタスクをこなすことができそうかをチェックされています。
ではチェックされるポイントが分かったところで、じゃあどうすればそれらのポイントで評価されるか?のコツを次から解説します!
ケース面接突破のコツ(ボロボロに失敗しないためにフレームワークを意識)
ケース面接突破のコツとしては下記があります。
1つずつ解説しますね。
コツ①:前提の確認&分からないところはしっかり質問する
とにかく大事なのは、出題された問題の曖昧な部分や前提をしっかり確認することです。
あえて曖昧な要素を残した問題を出してくる面接官も居ます。そうした際に、曖昧な前提のまま問題を解くのか、しっかり前提を定義した上で解くのかチェックされていることもあります。
例えば、「アメリカでは毎年、何台の掃除機が作られる?」がお題であれば、「掃除機の種類はどこまで含める?ルンバとかも含める?」という点は面接官と認識を合わせておきたいです。
「オリンピックにおけるメダル獲得数で日本が一位になるには?」がお題であれば、「メダルは金銀銅のすべてが対象?」「現在20xx年だが、何年後のオリンピックを指している?2年後?6年後?」
こうした前提をしっかり確認しておくことで、実際の問題がとっても解きやすくなります。
また、質疑応答のタイミングで「前提が◯◯なので、△△ですね」と自分を守る盾にもなります。
コツ②:構造化する
「構造化」は「その数値の構成要素を四則演算で表したもの」と捉えて頂ければOKです。
イメージとしては下記です。
アメリカのシカゴにおけるピアノ調律師の数=①アメリカでピアノを保有する世帯数×②ピアノの調律頻度÷③調律師一人当たりの年間調律台数
こうして構造化すれば、さらに下記のように分解することができますよね。
①アメリカでピアノを保有する世帯数=アメリカの人口÷世帯あたり平均人数÷ピアノ保有率(何世帯に1つのピアノがありそうか?)
②ピアノ調律頻度=年に1回くらいと仮定しよう ※大事なのはアプローチなので、妥当そうな数字を置いてしまってOKです
③調律師一人当たりの年間調律台数=1日に3台のピアノを調律すると仮定しよう×週休二日で年に約250日働くと仮定しよう
こうして構造化&分解していくと、「この数字だったら算出できそうだな」みたいなパーツに分かれていきますよね。
あとはそれらを掛け合わせれば答えが出るので、こうした「構造化」が重要なんです。
コツ③:シンプルに考える
正確な数値が合っているか?ではなく、「回答に向かうアプローチが妥当そうか?」が重要なので、とにかくシンプルに考えましょう。
先ほどの例であれば、
「ピアノ調律頻度は年に1回にしよう」「週休二日で年に約250日働くと仮定しよう」みたいなところですね。
ここで「269日働く」とかは不要です。
面接官自身も答えなんて分かりませんし、「回答のアプローチとして納得できるか?」が重要だからですね。
コツ④:端的に答える
ここは頭の使い方ではなく「答え方」のコツですね。ケース面接に限った話ではないですが、「回答を端的に答える」ことを常に意識しましょう。
王道の流れとしては下記↓です。
- 今回のお題に対して、私は◯◯と考えます(結論から述べる)
- 考えのアプローチとしては、この市場を「△△=△+△」という構造に分解して算出しました(構造を説明する)
- 具体的な内容としては△△△△△です(細かい流れや数字を説明)
- よって、私は◯◯と考えます(結論を再度伝えて締める)
1「結論から述べる」が大事なのは当然ですが、2「構造を説明する」を2番目に実施することも重要なポイントです。
というのは、1「結論から述べる」の直後に3「細かい流れや数字を説明」を話されても、面接官は頭を整理しにくく、理解するのに疲れるからですね。
まずは回答&構造を端的に説明するようにしましょう。
【裏ワザ】出題される問題を意図的に絞り込む
私自身の経験や、同僚の話を聞くと多いのが「自分の趣味を答えたあと、それに関するケース問題が出題された」というものです。
例えば、「キャンプが趣味です」という話になった後に、「ではキャンプ市場を2倍にする方法を考えてみてください」みたいなパターンですねw
そのため、この裏ワザが成功するかは運によりますが下記の準備をしておくことはアリだと思います。
- 自分の趣味に関する市場の構造や数値データを把握しておく(=構造化しやすくする)
- 自己PRの際に趣味をサラッと述べる(=面接官に印象付け、ケース問題の際に誘導する)
ただし、これはあくまで運wなので、しっかり練習して問題を解く経験を積んでおくことが一番確実です!
※練習方法は後ほどこちら(ケース面接の対策方法)で解説しますね。
次は、こうしたケース面接でよくある失敗例について解説します↓
ケース面接のよくある失敗例(ボロボロになる)
問題を解いた経験が少ない
ケース問題はいくつか練習問題を解いておくとアプローチのパターンや考え方が掴めてくるので、とにかく練習しておくことが大事です。
練習さえすれば、たいていの問題は構造化することができます。構造化してしまえば仮説も使えるようになってくるので、勝ったようなものです。
ケース面接は経験が全てなので、練習問題をいくつか解きましょう!
実践不足(他人に回答した経験がない)
練習問題を解いて満足してしまいがちですが、他人に回答を説明する、という経験もとても大事です。
というのは、「回答を面接官に分かりやすく説明し、納得してもらう」「質疑応答に答える」ところまでがケース面接だからですね。
「数字を出せただけで合格」ではないので、その数字を他人に説明し、質問を受けるという経験を積みましょう。
次は、オススメの練習方法を解説します↓
ケース面接の対策方法(練習相手が必要)
【必須】転職エージェントを活用する
先ほども少し説明しましたが、机の上で勉強しただけでは実際の面接の場で解くのは難しいです。理由としては「回答を面接官に分かりやすく説明し、納得してもらう」「質疑応答に答える」ところまでがケース面接だからですね。
コンサル業界への転職サポートを得意としている転職エージェントであれば、ケース問題対策もサポートしてくれます。
そのため、
- 面接独特の空気の中で問題を解く経験ができる
- 解いた問題を他人に分かりやすく説明する経験ができる
- 自分の解答に対して他人から質問される、という経験ができる
こうした経験ができますね。
なおケース面接対策なら、
個人的には無料のMyVisionがオススメですね、コンサル転職の支援実績がとても多いです。
【公式】https://my-vision.co.jp/
下記の紹介実績があるみたいですね。
練習問題を解く
私は下記を利用してケース面接を突破しました。
- 過去問で鍛える地頭力―外資系コンサルの面接試験問題
- 地頭力を鍛える
オススメとしては、
- 転職エージェントを活用して書類選考や質疑応答の対策をしつつ、上記の本でも勉強する
- 最終的に模擬ケース面接をしてもらう
というのがラクですね。
まとめ:ケース面接でボロボロにならないために
今回の記事のまとめは下記です。
まとめ
- ケース面接では回答のアプローチがチェックされており、構造化&シンプルに考えることが重要
- 問題を解くことに加え、他人に説明&納得&質疑応答までがケース面接なので、練習必須
- 本を読むだけではなく、無料のMyVisionで模擬面接をすることがとっても重要