結論、アクセンチュアに中途で入社するのは厳しい面もありますが、一方で入社しやすい経歴や職種があります。
また入社後に活躍できるか、中途の使えない人材になるかは、入社時点でかなり影響します(詳しくは本記事で解説)
本記事では、
- アクセンチュアに中途入社する人は、前職でどんな経験(職種、業務)をしている?
- どうすればアクセンチュアに中途入社できる?
- 中途入社した社員の中でも活躍する人と、中途の使えない人にはどんな違いがあるの?
- 中途入社後に活躍するコツは?【必見です】
こうしたことについて解説していきます。
私について
- アクセンチュアに中途入社した元社員。アクセンチュアに転職し年収2倍(800万)
- アクセンチュアで働いていた頃の生々しい話wもご紹介しますね
なお、アクセンチュアの働き方のリアルやアクセンチュアに内定しやすい&失敗しやすい応募方法はこちらの記事で解説しています
※社会人経験が4年未満の人はアクセンチュアの第二新卒採用の対象になるので、こちら(アクセンチュアの第二新卒の難易度や対策のコツ)を参考にしてくださいね
もくじ
アクセンチュアの中途は厳しい理由
アクセンチュアは人気企業であるため、中途で入社するのは厳しいです。噂のとおり簡単なものではありません。
とはいえ、募集の幅は広がっているので、経歴次第ではチャンスもあるので詳しく解説します。
アクセンチュアへの中途入社は厳しいがスキルや経験次第ではチャンス
アクセンチュアへの中途入社は厳しいと解説しましたが、
以前よりも採用人数を増やしているので、応募者のスキル・経歴次第では入りやすいパターンが存在することも事実です。
(入社の難易度はそのままで、募集する間口が横に広がった、というイメージが近いです)
実際、私が在籍していた頃も、私が所属していた部署だけでも毎月数十人が入社しており「積極的に採用しているな〜」と感じていました。
では、アクセンチュアに中途入社しやすい人はどんなスキル・経歴なの?という点については、
後半のこちら(アクセンチュアの中途入社で内定を獲得しやすい人の特徴)で解説してます。
【安心してください】アクセンチュアの中途採用は入社後の成長を見込んだ採用
企業への入社パターンは新卒入社と中途入社があり、多くの日系企業では↓の特徴があります。
- 新卒入社=入社後の成長に期待し、将来性を見込んで採用(経歴や面接時の特徴をもとにポテンシャルを推しはかる)
- 中途入社=前職での経歴をもとに、面接時点でのスキルを評価して採用(現場で即活躍してもらうことに期待して採用)
つまり、中途採用は即活躍してもらうことが前提にされています。
一方、アクセンチュアは「中途採用でも将来の成長を見込んで採用する」という傾向が強いと思います。
理由としては、外資系コンサルティング会社で即戦力になる人はとてもレアなので、
「だったら可能性のありそうな人を採用して、コンサルタントとして成長してもらおう」という流れになるからですね。
実際、私が在籍していた頃も、中途入社社員は全員1ヶ月丸々研修期間があり、そこでコンサルタントの基礎(頭の使い方、普段の仕事のコツ等)を伝授されました。
ということで、アクセンチュアの中途採用は面接時点での能力・経験をもとに、将来の成長を見込んだ採用になっています。
注意:最大の山場はケース面接
アクセンチュアの中途面接でほぼ確実に実施されるケース面接(中途の通過率は約20〜30%)の対策を必ずすべきです。
ケース面接とは「特定の課題が出題される→その場で5分ほど考える→回答と理由を説明する→建設的なディスカッションをする」というものです。
例えば、
- (前職の)会社の売上を2倍にするには?
- オリンピックのメダル獲得数で日本が世界一位になるには?
などの問題が出題されます。
はっきり言って、対策しないと天才じゃない限り確実に落ちます。
だからこそ、ケース面接はプロと模擬面接をしておいた方がいいです。
本だけで対策すると、コンサル面接の独特の雰囲気の中で「ロジカルに回答する&それに対して面接官とディスカッションする」という経験ができず一発勝負になるからですね。
なおケース対策には、無料のMyVisionが個人的におすすめですね。アクセンチュアへの転職サポート実績がかなり多いです。
※ここはアクセンチュア出身者が多数在籍しているエージェントなので、かなりリアルなケース面接対策ができる&質問されやすいことを教えてくれるんですよね。
なお、アクセンチュア以外にも下記への紹介実績があるみたいです。
さてアクセンチュアは将来の成功を見込んだ採用だと解説しましたが、
ではどんな能力・経験があると将来性あり!と面接で判断されるの?というのが気になりますよね。
次から解説していきます↓
アクセンチュアの中途入社で内定を獲得しやすい人の特徴
アクセンチュアの中途面接で「将来性ありそう!」と評価される人の特徴には「専門スキルがある」と「地頭が良い」の2パターンが存在します。
- 専門スキルがある
- 特定業界の知識が豊富=金融、エネルギー、小売、IT、広告、物流、医療、公共機関、自動車、化学...等
- 特定業務の知識が豊富=IT、デジタル、マーケティング、カスタマーサービス、セールス、財務、人材・組織、流通...等
- 地頭が良い=コンサルタントに求められる頭の使い方ができている(このあたりを面接でアピールするコツは後ほど解説します^ ^)
こうした特徴がある人は将来性(入社後の成長)を期待され、採用される可能性がグッと高まるのではないでしょうか。
コンサルティング業界が未経験でも内定できますか?
回答:むしろ未経験の人が多いです!上記の特徴に加え、大手企業出身の方や、IT・デジタル・広告分野に知見のある人は内定の可能性が1UPだと感じます
また、アクセンチュアに興味がある場合はこちら(アクセンチュアに内定しやすい&失敗しやすい応募方法)も参考にしてくださいね
英語が苦手なんです…
安心してください、入社時点では英語能力は求められません!昇進には一定のTOEICスコアが必要になりますが、みんな入社後に勉強していてクリアしています&社内でも英語学習サポートが豊富にあります
なお「アクセンチュアに興味があるけど英語が苦手…」という場合はこちら(アクセンチュアは英語ができないと困る?TOEIC点数は昇進で提出すべき)も参考にしてみてください。
なお上記の特徴に今はまだ該当しない人でも、↓で中途入社のコツを解説しているので、ぜひ参考にしてください^ ^
アクセンチュアへ中途入社するコツ
先ほどまでアクセンチュアから内定を獲得しやすい人の特徴を解説しましたが、
専門スキルなんてないよ…
という方も多いのではないでしょうか?
分かります、実際私もそうでした。ITスキルは普通レベルだし、プログラミングはできないし、飛び抜けて学歴が良いとかでもないし、これまでの職歴もごくごく普通…
それでも内定獲得できたので、そのコツを解説しますね。
中途入社を狙うには
スキルや経歴に自信がなくても入社を狙うコツは、「この人は地頭が良いな」と思わせれば勝ちです。
特別なスキルがなくても、コンサル会社は地頭の良さで十分すぎるほどに戦えます。とはいえ、アクセンチュアへ中途入社を目指すのであればそれだけでは足りません
じゃあアクセンチュアの面接官にどう地頭の良さをアピールするのか?他には何をすればいいのか?というと、対策は下記です。
- アクセンチュア特有の面接対策をしっかりする
- アクセンチュアが好みがちな質疑応答のコツを理解する
特にアクセンチュア特有の面接対策(特にケース面接)について、これは対策しないとほぼ落ちます。
実際、アクセンチュアは一次面接でほぼ確実にケース面接が実施されるのですが、中途採用の場合、この通過率は20〜30%と言われています。
詳しくはこちら(アクセンチュアのケース面接の対策方法)で解説しています。対策しないとほぼ確実に落ちるので、必ずチェックしてくださいね。
実際、私は中途入社に一度落ちた
私は一度アクセンチュアを受けたのですが、ケース面接対策のコツや「アクセンチュアが好みがちな質疑応答のコツ」を理解していなかったので落ちてしまいました…
でも数年後にリベンジ合格した際はエージェントを使って対策し、答えを全部分かっているような状態で面接に挑み、結果合格しました。
ケース面接のコツや、アクセンチュアの質疑応答で意識すべきポイントなんかを全部エージェントから教えてもらっていたので、本当に余裕でした笑
※ケース面接では面接中に「これは通過したな」と思えるほどうまくいき、最終面接も「ぜひ一緒に働きましょう」と面接中に言われるほど。一度落ちた私でもここまでうまくいったんですよね。
アクセンチュアに一度落ちてリベンジ合格した私が思うに、ケース面接対策(中途の通過率20〜30%)ができない応募方法はおすすめしません↓
応募経路 | ケース面接対策 |
公式サイト | できない |
リファラル(社員の紹介) | できない ※知り合いのアドバイスは再現性がない(合格させた実績が少なすぎる) |
転職サイト | できない |
エージェント | 徹底的にできる&過去の面接データも貰える |
エージェント一択ですね。実際、私は一度アクセンチュアに落ちた数年後、エージェントに相談したらリベンジ合格できました。
※再応募までの数年間で特にスキルが変化したわけでもなく、「エージェントを使ったかどうか」だけの違いしかありませんでした
ただし、注意点は
エージェントを使うなら「コンサル業界に特化したエージェント」を使ってくださいね
私はコンサル業界に特化していないエージェントも数社使ったことがありますが、コンサルに詳しい担当者が居ないので全然頼りなく、時間の無駄に終わりました…
なお、個人的には無料のMyVisionが割とおすすめですね、アクセンチュアへの転職サポート実績がとても豊富です。
転職エージェントとは
転職エージェントは企業と求職者をマッチングさせる企業であり、面接のコツやアピールすべきポイント等を教えてくれます。
無料でサポートを受けられることがほとんどですね(採用が決まったら、転職エージェントは企業側から報酬を得ているからです)
※というか、有料のエージェントなんて絶対使わなくて良いですよ。無料で十分すぎます
さて、ここまで内定獲得しやすい人の特徴について解説しましたが、
次はアクセンチュアに中途入社しても活躍が厳しい人、活躍できる人の特徴について解説します↓
アクセンチュアの中途が厳しい人、活躍できる人の特徴(使えない人材にならないために)
アクセンチュアに中途入社して活躍できる人は、専門知識やコンサルとしての基礎が身に付いている、または身に付けようとしている人です。
一方で、活躍が厳しい人の特徴は、転職前の仕事の仕方を曲げない人です。
やはり中途で入社してきても、活躍できていない人も居ましたので、解説しますね↓
中途入社後に活躍する人の特徴:専門知識がある、またはコンサルタントとしての基礎が身に付いている
アクセンチュアに中途入社して活躍する人の特徴は↓となっています。
- 専門知識(特定業界や業務の知識)があった、または入社後に身につけた ※下記再掲
- 特定業界の知識が豊富=金融、エネルギー、小売、IT、広告、物流、医療、公共機関、自動車、化学...等
- 特定業務の知識が豊富=IT、デジタル、マーケティング、カスタマーサービス、セールス、財務、人材・組織、流通...等
- コンサルタントの基礎力があった、または入社後に身に付けた:考え方、話し方、資料作り...等
このように、専門知識やコンサルタントの基礎スキルを入社前後で取得している人が活躍していました。
例えば専門知識があれば、当然それはプロジェクトですぐに発揮できます。
ただ専門知識がなくともコンサルタントの基礎スキルをしっかり伸ばせば活躍するチャンスがたくさんある(ありすぎて困る)会社なので、今すぐ専門知識がなくても大丈夫です。
中途入社後に活躍が厳しい人の特徴:自分の方法を貫きすぎる(郷に入ったけど郷に従わない)
アクセンチュアに中途入社しても活躍が厳しい人の特徴としては、自分の仕事の方法を貫きすぎる人ですね。
もちろん前職での専門知識(特定の業界や業務など)については貫いても良いケースもあります。
しかしコンサルタントとしての基礎スキル系(考え方、話し方、資料作りの方法など)は、コンサルティング業界ならではお作法があるので、それは素直に身に付けるべきです。
※そしてこのスキルはコンサルティング業界から他業界へ転職したとしても必ず役立つスキルです(特に頭の使い方など)
実際、最終面接の際に私は面接官に「入社後に活躍している人はどんな人ですか?」という質問をし、上記の回答を頂きました。
また実際のプロジェクト業務においても、例えば資料作成スキルが全く身に付いていない(改善傾向がない)人は、本当に苦労しているようでした。。。
それでもある、溢れんばかりのアクセンチュアの魅力
ここまでご説明したように、アクセンチュアの中途入社に合格することと、その後活躍できるかは厳しい世界ではあります。
ただ、それでも余りあるほどアクセンチュアには入社する魅力が豊富にあります。
溢れんばかりのアクセンチュアの魅力や働き方の実態についてはこちら(アクセンチュアの評判)の記事で解説しています。
ちなみに公式サイトでは↓のように記載されており、非常に多様な制度があります。
- 母体保護休暇:妊娠中の体調悪化時に80時間までの休息、定期受診等で月1回まで通院のための特別有給休暇を取得できる
- 配偶者・ライフパートナー出産休暇:出産日の前後1か月以内に1労働日、特別有給休暇を取得できる
- 子の看護休暇:小学校就学前の子の怪我、疾病、あるいは予防のため、子の人数に応じて年間40時間または80時間の休暇を取得できる
- 育児休憩時間:子が1歳になるまで、女性社員は休憩時間のほかに1日2回各30分まで(または1日1回1時間)、子を育てるための時間を有給扱いで取得できる
- ベビーシッター補助:ベビーシッターの利用にあたり、初期費用100%、利用費50% (上限2万円/月)を会社が負担
- 介護休業:要介護状態にある家族の介護時、最長1年間は休職期間の延長が可能
- 出産休暇:産前6週間、産後8週間の出産休暇を取得できる
- 育児休業:2歳まで育児休業を取得できる
- ベビーシッター法人契約:当日ベビーシッター予約可能且つ病児保育対応のためお子様の急病や急な仕事が入った場合でもお子様を預けられる
- 育児コンシェルジェサービス:育児全般に関する問い合わせに経験豊富な育児コンシェルジェが対応してくれる
引用元:アクセンチュア公式サイト
アクセンチュアって激務じゃないの?
アクセンチュアは昔は激務でしたが、最近は労働時間管理をものすごーく徹底しており、残業時間はしっかり管理されています。
とはいえ私だけの意見では不安なかたもいらっしゃると思うので、そんな時も気軽に転職エージェントに質問してみてくださいね^ ^
※ちなみに、アクセンチュアへ中途入社するコツは先ほどこちら(アクセンチュアに中途入社するコツ)で解説しています^ ^
次からは、そんな魅力あふれるアクセンチュアに入社してから活躍するコツについて解説しますね↓
厳しい?アクセンチュアへの中途入社後に活躍するコツ(使えない人材にならないためのコツ)
アクセンチュアに中途入社して活躍するには、入社する職位が重要となります。詳しく解説しますね。
中途入社後に活躍するコツ①:マネージャーより低い職位で入社すべし
アクセンチュアに中途入社してから活躍するコツ①は、マネージャーよりも低い職位で入社することです。
「え、なんで?」「マネージャーのほうが年収高いじゃん?」と思うかもしれませんが、
このコツ①は、アクセンチュアで活躍する中途入社の方々と会話すると、いつも意見が一致していました。
理由としては、アクセンチュアには「アナリスト→コンサルタント→マネージャー→シニアマネージャー→・・・」という流れで職位が存在していますが、マネージャーに求められるレベルがコンサルタントの倍以上に重くなります。
具体的には、マネージャーはコンサルタントとしての基礎スキルが身に付いていることが当たり前として扱われるので、入社後に学習する、なんて時間がとりにくいんですよね。
目先1、2年の数百万円の年収は投資と思い捨て、アナリストやコンサルタントとして入社して、しっかりと実力をつけてからマネージャーに昇進したほうが、結果的にアクセンチュアに長く在籍することになり得られる総賃金も高くなるのでは?と思います。
なおアクセンチュアの面接対策には、無料のMyVisionが個人的にオススメですね。コンサル転職の支援実績がとても豊富です。
※中途入社を検討している方はこちら(アクセンチュアの転職難易度は?)も参考にしてみてくださいね
中途入社後に活躍するコツ②:コンサルタントとしての基礎スキルを一刻も早く身に着けるべし
アクセンチュアに中途入社してから活躍するには、コンサルタントとしての基礎スキル(考え方、話し方、資料作成の方法...等)をなるべく早く身に着けることが重要です。
というのも、このスキルはどんなプロジェクトでも求められる&上司もこのスキルに基づいて日々のコミュニケーションを実施しているからですね。基礎がしっかりしているほど信頼され、活躍するチャンスが広がり、評価が上がっていきます。
中途入社後に活躍するコツ③:焦らず、自分のペースで昇進すべし
アクセンチュアは外資系企業のため、年齢や経験年数に関わらず早く昇進していく人が居ます。しかしこれに焦らず、しっかり自分のペースで昇進することがオススメです。
というのは、急いで昇進してもスキルが伴っていなければ、結果的に評価されなくなって退職することになってしまうからですね。
例えば、実力がしっかり伴っていれば20代でマネージャーになり活躍する人も居ますが、
40,50代だとしても実力がない中でマネージャーに無理に昇進してしまうと、その後苦労してしまうことになります。
自分よりも若い年齢で職位が上の人がいることは日系大手企業だとレアなことかもしれませんが、
アクセンチュアではかなり頻繁に目にすること(本当に多様な年齢と職位の人が存在していました)なので、気にせず、しっかり自分のスキルと向き合っていきましょう。
なお、アクセンチュアの中途採用における1次面接はほぼ確実にケース面接が実施され、その通過率は20〜30%と言われています。
対策しないとまず間違いなく落ちるので、必ず対策してくださいね。
詳しくはこちら(アクセンチュアのケース面接の対策方法)にて解説しています。
また、アクセンチュアに興味がある場合はこちら(アクセンチュアに内定しやすい&失敗しやすい応募方法)も参考にしてくださいね
まとめ:アクセンチュアの中途は厳しいのか(使えない人材にならない)
今回の記事で解説した内容は主に下記です
まとめ
- アクセンチュアへの中途入社は難しいが、採用の幅が広がっている(多様な経歴の人を採用するようになっている)
- 中途入社するコツは、地頭の良さをアピール&転職エージェントを活用すること(個人的には、アクセンチュアへの転職サポート実績が豊富な、無料のMyVisionがおすすめ)
- アクセンチュアに中途入社した後に活躍するには、コンサルタントの基礎スキルを身に着けることが重要